ヨーガ・セラピー

YOGA

ヨーガ・セラピー(ヨーガ療法)

インド・ヒマラヤで行じられてきた伝統的ヨーガには、厳しい自然環境に身を置くヨーガ行者達が培ったストレス対処法がたくさん伝承されています。
そうしたヨーガ技法を一般の方や心身に不調のある方でも誰もが学び実践できるようにアレンジしたものがヨーガ・セラピーです。
世界保健機構(WHO)の健康の定義は「健康とは、身体的、精神的、社会的、(宗教的)に完全に良好な動的状態であり、単に病気であるいは虚弱でないことではない」としています。
こうした総合的な健康を実現するためのメソッドがヨーガ・セラピーにあります。
現代のスピード情報社会において、多くの人ないストレスにさらされています。
こうした環境に中にあって起きる心身の不調和が 「心身症」* といわれる疾患を引き起こします。
ヨーガ・セラピーは心の働きを制御して心身の調和をはかることにより、さまざまな心身症に有効です。
また、予防医学やストレス・マネジメント、自律神経機能の改善、免疫の活性化、脳トレーニング、アンチエイジング効果、強い心を養うことも期待できます。
ご自身の健康増進、生活の質(QOL)の向上を目指します。
その日の参加者の体調やニーズに合わせて、アーサナ(体位法)・呼吸法・リラクゼーション法・瞑想、など各種技法をおこなっていきます。
痛みや不調がある方でも安心して参加できます。

※心身症とは身体の病気の中で、発症やその後の経過に心理社会的な要因が密接に関係しているものをいいます。
「心理社会的な要因」というのは、例えば性格や行動パターン(いつも他人に合わせてしまう等)などの個人内の要因、あるいは社会的なストレス(家族の死、仕事の忙しさ等)などのことです。

<循環器系>
高血圧症、起立性調整障害、冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症)など
<消化器系>
消化性潰瘍(胃、十二指腸、腸)、慢性胃炎、過敏性腸症候群、心因性嘔吐症など
<呼吸器系・アレルギー系>
気管支喘息、アトピー性皮膚炎、睡眠時無呼吸症候群など
<内分泌系>
糖尿病、甲状腺疾患、肥満症、摂食障害など
<神経系>
慢性頭痛、三叉神経痛、チックなど
<関節・筋肉系>
慢性関節リウマチ、顎関節症、腰痛症、線維筋痛症など
<皮膚科系>
アトピー性皮膚炎、円形脱毛症など
<婦人科系>
月経痛、月経異常、月経前症候群、更年期障害など
<耳鼻咽喉科系>
メニエール病、アレルギー性鼻炎など
<精神科系>
不安神経症、パニック障害、うつ病など
<その他>
慢性疼痛、慢性疲労症候群、通常の医学的検査では特定できない身体症状など

統合医療とヨーガ・セラピー(ヨーガ療法)

ヨーガ・セラピーは1920年代にインド・マハシュトラ州ロナワラ市に設立されたカイヴァルヤダーマ・ヨーガ研究所で伝統的なヨーガの科学的な研究が開始され、1924年にはアメリカのエール大学の医学者と共同研究を行い、研究成果を発表しています。
インドでは、西洋医も常駐するヨーガ療法治療施設を持ち、年間1万人以上の心身症患者にヨーガ療法指導をおこなっています。
また、欧米諸国においても医療現場に応用され、その効果について各種学会で医療関係者から研究報告がされています。
最近ではストレス性の疾患、生活習慣病、介護予防やこころの病にも有効であるとする研究報告が増え、現代医療的治療に補完療法としての効果が期待できるとされています。

(社)日本ヨーガ療法学会では以下の、統合医療研究に参画しています。
2010年から開始されたキエフ在住のチェルノブイリ被曝事故被害者の皆さんへのヨーガ療法指導とその健康回復効果調査研究(ライプチッヒ大学)
ヨーガ療法の有害事象調査研究(九州大学)
慢性疼痛へのヨーガ療法指導効果調査(明治国際医療大学)
地域におけるホリスティックプロモーションプログラムの開発研究(日 赤鹿児島)
マタニティーヨーガの効用(宮崎県立看護大学)
名古屋大学病院診療統合医療診療科ヘルスケアチームとの取り組み (2013年~)

ヨーガセラピーは統合医療として認定されています
▽厚生労働省 統合医療情報発信サイト
http://www.ejim.ncgg.go.jp/doc/doc_e03.html

ヨガの効果の研究・実証

(社)日本ヨーガ療法学会では、チェルノブイリ被ばく者支援の一環として、ウクライナのキエフでヨーガ療法指導を行っています。
指導前には、被ばく者の方々の体内活性酸素量(老化やガン発生に関連があるとされる物質)は高い値を示していましたが、毎日20分間のヨーガ療法の実習によって体内の活性酸素量は正常値になり活性酸素を抑える抗酸化力も上がったという効果が得られています。

・心療内科医の岡孝和先生(九州大学大学院 医学研究院 心身医学)らの研究にによると、ヨガを練習すると脳内のγ-アミノ酪酸(GABA)という物質が増えることもわかっています。ストレス性疾患にかかった時、よく抗不安薬(安定剤)が処方されますが、多くの抗不安薬はGABAの作用を強めることで抗ストレス作用を発揮します。
従って、ヨガには 抗不安薬を飲むことと同様の効果があると考えられます。
ヨガを定期的に練習し続けた人ほどGABAは増えやすいこともわかっています。
また、私たちの身体にストレスがかかると、交感神経の働きとストレスホルモンであるコルチゾール(副腎皮質ホルモン)の分泌が高まり、副交感神経の働きは抑えられます。
ヨガを練習すると交感神経活動とコルチゾールの値は低下し、副交感神経機能が亢進します。
ヨガによって副交感神経の働きが高まると、炎症や痛みを抑える働きが高まります。

▽九州大学大学院 医学研究院心身医学 九州大学 心身内科
 ・ストレス関連疾患に対するヨーガの有用性
 ・慢性疲労疾患に対するヨーガの有用性
 ・ヨーガによって生じる有害事象など
http://okat.web.fc2.com/page02_04.html

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